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一般診療について

避妊・去勢手術

去勢手術について

オスが発情するのは、だいたい生後6カ月からです。発情すると、マーキングなどをします。発情周期はなく、発情したメスの臭いをかぐと発情します。

去勢のメリット

① 望まれない交配による妊娠を避ける。
② 性ホルモンによる問題行動の抑制。

スプレー行動、尿マーキング、攻撃行動、放浪行動、マウンティング等
※こういった問題行動の時間が長くなると、学習による行動となり、改善しないこともあります。

③ 性ホルモンによる疾患の予防
前立腺肥大 ホルモンの影響により前立腺が大きくなり、前立腺炎を起こしたり、排尿、排便障害が生じます。
精巣腫瘍 精巣が腫瘍化することです。6カ月齢を超えても、正常に精巣が陰嚢に降りていない場合(潜在精巣)腫瘍化する可能性が高くなります(13.6倍)。
会陰ヘルニア ホルモンの影響で筋肉が薄くなり、会陰部(お尻)で腸や膀胱が骨盤の外に出てきます。便や尿が出にくくなり、緊急手術が必要となることがあります。
肛門周囲腺腫等 肛門の周りに良性の腫瘍ができます。良性ではありますが、化膿したり、排便障害が生じることがあります。

去勢のデメリット

肥満 動量や基礎代謝が低下し、必要カロリーが15~25%減少します。そのため、摂取カロリーを10~20%減らす必要があります。
※またマウンティングなどの行為は、去勢後も改善されないことが多いので注意が必要です。

避妊手術について

個体差はありますが、メス犬は生後6~8カ月くらいで初めての発情がきます。発情はその後半年に1回ごとにあります。 メス猫は生後6~9カ月で発情が来ます。ただし、猫は季節発情なので、その季節(春~夏)でない場合は延長することもあります。また、長毛種は遅い傾向があります。 メスを飼うのであれば、当然出産する可能性があります。子を産ませるか、産ませないかをまず決め、産ませないと決めたら、避妊手術をすることをおすすめします。

避妊手術のメリット

① 望まれない交配による妊娠を避ける
② 子宮疾患の予防:子宮蓄膿症、子宮水腫、子宮粘液症
③ 卵巣疾患の予防:卵巣嚢腫、卵巣腫瘍の予防
④ 性ホルモンによる問題行動の抑制。

犬では初回発情前の避妊で99.5%の予防、2回目発情前では92%、   2回目発情後では74%と早めの避妊手術をお勧めします。猫でも同様です。

⑤ 乳腺腫瘍
⑥ 問題行動の改善

猫では、発情期の攻撃行動、マーキング、放浪、泣き声などの改善

⑦ 未避妊雌に発生の多い病気の予防?

クッシング症候群、糖尿病、性ホルモン関連性脱毛等

避妊手術のデメリット

肥満 避妊手術後には食欲抑制効果のあるエストロジェンの分泌がなくなることで、食欲が亢進すること、 基礎代謝などの低下により1日の必要カロリーが15~25%減少するため肥満になりやすい。そのため、摂取カロリーを10~20%減らす必要があります。
尿失禁 エストロジェンの分泌がなくなることで、尿道括約筋がゆるみやすくなり、尿漏れが生じることがあります。

この場合はホルモン剤で改善させることができます。

避妊・去勢の時期、リスク

避妊・去勢の手術は発情の始まる前である、5~6カ月齢くらいが適期です。但し、個体差がありますので注意が必要です
発情中の場合は手術時に出血しやすく、リスクが高まるので延期させていただくことがあります。
避妊去勢手術は全身麻酔下で行います。術前に血液検査、場合によってはエコーやレントゲンによる心臓、肺の評価をさせていただき、麻酔リスクを調べさせていただくこともあります。
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